要点
- 営業プロセスが他社と同じなら、作らずに買う。
- 在庫、価格、承認が自社特有なら、カスタムが意味を持つ。
- ライセンス費だけでなく、ライセンス+カスタマイズ+回避作業の総額で比較する。
- 既製CRMとカスタムの業務システムを組み合わせるハイブリッドが正解のことも多い。
既製のCRMは標準的な営業パイプラインには非常に優れています。カスタムCRMが費用に見合うのは、プロセスが本当に独自な部分だけです。自社がどちらの状況にあるかを見分ける方法を紹介します。
製品ではなくプロセスから始める
CRMの検討は製品比較から始まることがほとんどです。より良い出発点は、実際のプロセスを図にすることです。見込み客はどこから来て、誰が担当し、どんな情報が受け渡され、何を誰が承認し、各段階で顧客は何を受け取るのか。
プロセスを書き出したら、多くのCRMが採用している標準モデル(連絡先、会社、商談、ステージ)と比べます。その差の大きさが判断の決め手になります。
既製CRMが正解の場合
プロセスが連絡先・商談・ステージのモデルに収まるなら、既製CRMは成熟した機能、連携、モバイルアプリをすぐに提供してくれます。同じものを独自に作るのは、ほとんどの場合お金の使い方として良くありません。
- パイプラインが直線的で、同業他社と似ている。
- 商品が標準的で、定価か単純な値引きで販売している。
- 価値の大半が連絡先管理、メール、レポートにある。
- チームが小さく、今月から使い始める必要がある。
カスタムが費用に見合う場合
カスタムに価値が出るのは、プロセスの重要な部分が標準モデルの外にあり、チームがCRMの横でスプレッドシートを使ってそれを回しているときです。
ある石材卸売業者との仕事では、石板は一枚ごとに異なり、特定の倉庫に保管されていました。見積もりの時点で正しい石板を確保することが、システムの最も重要な役割でした。標準の商談オブジェクトでは、大幅なカスタマイズなしにはそれを表現できませんでした。
- 在庫が一点物、予約制、または保管場所に依存する。
- 価格がルール、構成、顧客ごとの契約で決まる。
- 承認に複数の役割と条件分岐が関わる。
- 営業、業務、経理が同じリアルタイムの記録を共有する必要がある。
総コストを正直に比較する
ライセンス費は目に見える数字です。既製CRMの総コストには、チームの成長に伴うユーザー単位の料金、有料アドオン、カスタマイズ作業、連携作業、そして多くの場合最大となる、スタッフが回避作業に費やす時間が含まれます。
カスタムシステムは初期費用が高く、ユーザーあたりの追加費用は低くなります。継続的な保守も必要です。判断の前に、両方を同じ複数年の視点で並べてください。
ハイブリッドという選択肢
多くの企業は、連絡先管理とメールには既製CRMを使い、自社特有の部分にはカスタムの業務システムを使い、APIでつなぐ形に落ち着きます。製品の成熟した機能を活かしながら、独自のプロセスにきちんとした居場所を与えられます。
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